地球ことば村
言語学者・文化人類学者などの専門家と、「ことば」に関心を持つ一般市民が「ことば」に関する情報を発信!
メニュー
ようこそ

【地球ことば村・世界言語博物館】

NPO(特定非営利活動)法人
〒153-0043
東京都目黒区東山2-9-24-5F
TEL:03-5798-2828
FAX:03-3713-9932
http://chikyukotobamura.org
info@chikyukotobamura.org

ことば村・ことばのサロンB

2005・12月のことばのサロン
▼ことばのサロンB
「江戸の洒落文化」於ことば村事務所
ゲスト 荘司賢太郎氏・随筆家・荻江節演奏者

今回のゲストは、江戸文化の専門家・荘司賢太郎さん。荻江節演奏者として、歌舞伎座などにも出演され、都都逸や狂歌についてのたのしいお話がたっぷり聞けました。

・ お笑いブームの原点は江戸時代
ことば遊びの文化は、宝暦?天明年間にさかんになり、今で言うコント、茶番・にわか・狂言がもてはやされ、やがて「落語」というかたちもできました。元になったのは上方ですが、江戸へ伝えられて、ことばあそび文化は集大成されたのです。

・ 語呂合わせや川柳
「背に腹はかえられぬ」をもじって、「銭はらわなけりゃ帰られぬ」といったり、「春夏冬五合」と看板に書いて、「秋無い半升」→「商い繁盛」と読ませたり。
「妬きながら 女房の食う 桜餅」という俳句は、隅田川沿いで遊郭を間近に、やきもちをやきながら、女房が桜餅を食べるという情景のほか、そばにあった山谷の火葬場のこともかけてある、そうです。それにしても、これだけのみじかい文章で、底意がすっと分かるほど、当時の庶民は文化度が高かったのだと感心。

川柳・狂歌など機知に富んだ江戸のことばあそびのほか、印象に残ったのは荘司さんの博覧強記。江戸の道筋や年代がすらすらと口をついてでてきます。現代でも味わえる江戸の名残についてもウンチクをひとくさり。ひとつご紹介すると、上野の名代の蕎麦屋・連玉庵でお酒の供に「焼き海苔」と注文すると、炭(今は携帯燃料)であたためる仕組みの「ジョタン」という箱に入ってくるそうです。ぱりぱりしたあたたかい海苔が楽しめるというわけです。江戸の人々の粋が伝わってきますね。