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【地球ことば村・世界言語博物館】

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世界の文字

バムン文字 英 Bamum script


バムン文字は,中部アフリカに位置するカメルーンのバムン王ンジョーヤ(ヌジョヤ, Ibrahim Njoya)によって,1903 年にバムン語(セミ・バントゥー語)を表記する目的で作られた。当初は象形的な表意字形(古バムン文字,後述)が考案されたが,漢字の仮借法のように,その表意字形が固有名詞や複音節単語の表記に運用された結果,表音節文字として成立していった。下図:出典

表音的運用とともに,1903 年には 450 字あった字形が次第に減少し,1911 年の改良をへて 80 字になり,あるものは表音節文字,あるものは単音文字として使用された。1918 年にはさらに字数が減少して,アルファベットとして性格づけられ,最終段階では 73 の音節文字と 10 個の数字,声調記号,句読点を含む文字体系となった。表意文字から表単音文字に至る文字組織の発展と字形の変化を顕著に示す点で,バムン文字は,文字研究の興味ある対象である。 [1]

ンジョーヤ王は、学校・図書館を建設,また,金属活字を用いる印刷機も設置したが,カメルーンの一部が 1919 年にフランスに掌握された後に、図書館と印刷機,さらに,バムン文字による本の多くが破壊され,そして、学校でのバムン文字教育も禁止された。フランス領カメルーンが 1960 年に独立後に,ンジョーヤ王の跡取り息子 (Seidou Njimoluh) は,そのようなバムン文字原稿と生き残った他の資料を集めて,彼の父親の博物館にそれらを収蔵し,また,バムン文字復興の運動を行っている。 [2]

文字構成

字母

文字体系は,最初の4文字をとって,a-ka-u-ku と呼ばれる。

数字

句読点

ユニコード・入力方法

バムン文字は 2009 年にユニコード・バージョン 5.2 で,領域 U+A6A0..U+A6FF に追加登録された。フりー・フォント Noto Sans Bamum の文字コードは下記のとおり。仮想キーボード等の入力メソッドは存在しない。入力方法は 多言語環境の設定 を参照。

古バムン文字

1896 年にバムンのンジョーヤ王は,宣教師たちの文字を知るようになって,自分の部族にも独自の文字を用意しようと決意した。彼の夢の中に現れたのは,それぞれの対象物や行為を総て絵で表現するという方法だった。彼は家来たちにすべての種類の事物を描くように命じ,その描かれたものの中から文字として使用する目録を作成しようとした。最も表意文字の性格を帯びる最初の段階を初めとし,5 つほどの企てを経て徐々に簡略化され,音節文字に近い段階まで発展した。次の表はデュガ(J. Dugast)が,1903 年の 450 字から 1918 年の単音文字に至るこの文字の発展を示したものである。 [3]

古バムン文字は 2010 年にユニコードのバージョン 6.0 で,領域 U+16800..U+16A3F に追加・登録された。 各発展段階の文字をAからFのブロックに分け,それぞれの文字に下記のような名称を与えている。下記の文字表は,A 段階のものの一部である。象形文字全体はここを参照。

下記の文字表は,F 段階のものである。

関連リンク

[最終更新 2018/08/20]