地球ことば村
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【地球ことば村・世界言語博物館】

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世界の文字

則天文字


則天(そくてん)文字」あるいは則天新字。中国史上唯一の女帝となった則天武后(623~705 年),本名武照(ぶしょう)は,新しい王朝の最高権力者となった自分の権威を,王者だけに使用できる神聖な文字で示そうと意図した。この文字を実際に作成したのは武照の従姉の子にあたる宗秦客といわれ,作られた字数について説が一定していないが,主として年号や皇帝に関する用語に使う文字が多い。

新規の造字とはいうものの,ほとんどが既成の漢字の偏や旁を適当に組み合わせたものである。たとえば武照の “照” として作られた “曌” は,皇帝の実名だから他人が使うことは許されない彼女専用の文字だが,それは「明」と「空」から成っている。文字の構成の背景には,自分が天空に明るく輝く太陽のように地上を永遠に“照”らしたいという思いが込められているのであろう。

則天文字

鄭樵『六書略』に記載された則天文字(阿辻)

日本での使用例

德川光國は正しくは「德川光圀」と書かれる。これは「或」の字が「惑」に通じて不吉だったからとされている。また,本国寺は光圀から一字をもらって本圀寺となっている。

ユニコード

則天文字は,ユニコードの CJK 統合漢字拡張 B をカバーするフォント( 游明朝等)に含まれる。

関連サイト

[最終更新 2018/02/20]