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【地球ことば村・世界言語博物館】

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世界の文字

ビブロス文字 英 Byblos/Gubla script


古代フェニキアの都市ビブロス遺跡(現代名シュバイル Jubayl)で発見されたためにこの名が付けられた文字で,エジプト聖刻文字に似ているために「ビブロス擬似聖刻文字(Pseudo-hieroglyphs of Byblos)」とも呼ばれる。また,ビブロスの古名「グブラ文字」と呼ばれることもある。この文字の使用時期は,原シナイ文字(前 17 世紀頃)前後の頃と思われる。→ 矢島

文字構造

文字の構造は,単音文字と複音文字(音節文字,/ba/ 型,たぶん /ab/ 型も)の混合形式と思われる。ビブロス文字が,音節構造(複音文字を含む文字体系)でありながら,アルファベット体系に近づいている点に,この文字の重要な意味がある。文字記号の形体の中にもフェニキア・アルファベットのそれと共通と思われるものが認められる(h,k,š,t など)。22 個のみの子音文字からなるフェニキア・アルファベットの単純な構造に対して,この複雑な構造がどうして生じたかは解明されていない。

以下のビブロス文字表は,セム語学者ドルム(E. Dhorme)による。→ Dhorme

ビブロス文字テキスト

サンプルテキスト

青銅板に刻まれたビブロス文字(上は表面,下は裏面)→ Jensen

ビブロス出土のイェヒミルク碑文(上)と同じくエリバアル碑文(下)。→ Naveh

ビブロス出土の石碑断片 → Dhorme

関連リンク

[最終更新 2018/08/20]