地球ことば村
言語学者・文化人類学者などの専門家と、「ことば」に関心を持つ一般市民が「ことば」に関する情報を発信!
メニュー
ようこそ

【地球ことば村・世界言語博物館】

NPO(特定非営利活動)法人
〒153-0043
東京都目黒区東山2-9-24-5F
TEL:03-5798-2828
http://chikyukotobamura.org
info@chikyukotobamura.org



「世界の文字」について

Unicodeの普及に伴い,多言語環境を整えることが一昔前に比べ飛躍的に容易になりました。

古代から現代まで,文化的・宗教的・歴史的・学術的観点で重要な意味をもつさまざまな言語と文字を,ご覧くださる方がご自身の手で書き記す際に,このページが何らかのヒントを提供できる契機ともなれば,と念じています。

ご意見やご指摘などをお聞かせください。

稲垣徹
t-ing at tbh.t-com.ne.jp
(" at "を"@"に変えてください)

世界の文字

シンハラ文字


シンハラ語新聞[拡大」
インド亜大陸の南東に位置するスリランカの公用語であるシンハラ語を表記するのに使われる文字。また,スリランカにおいて記録され,書き継がれてきたパーリ語やサンスクリット語の文献は,シンハラ文字で表記されている。とくに,パーリ語の仏典には,シンハラ文字によってのみ近代まで伝えられたものが少なくない。最古のシンハラ文字は,紀元前3世紀に記された刻文で,南インドのアショーカ刻文に用いられたブラーフミー文字に酷似しており,明らかにインド系文字の系統である。その後,装飾性の豊かな独特な字形に変貌し現在にいたる。 [1]

5世紀に建設されたシーギリヤ(Sigiriya)城の壁面に刻まれた詩文は,中世シンハラ文字(8~12世紀)の宝庫であるといわれる。数詞は,固有のシンハラ文字が作りだされたが,19 世紀後半以降アラビア文字に置き換えられてしまい,現在はもちいられていない。 [2]

文字構成

現行のシンハラ文字には,純シンハラ文字と混合シンハラ文字との2種類がある。前者は,固有のシンハラ語を表記するのに用いられ(母音 12 字母,子音 20 字母,青字で示す),後者はパーリ語やサンスクリット語を表記する必要から,母音6字母と子音 16 字母を加えて拡張されたものである。

表音文字であるため,子音字と母音字を組み合わせて書く。子音は1字形が1単音を表示し,インド系文字の常として,単独に読むときは,母音 -a をつける。その他の母音については母音記号を付す。

単独母音文字・母音付加記号

子音文字

子音文字+母音付加記号
u と ū は,対応する子音の形態によって,2種に分かれる。詳細はsinhala-online.comを参照。

子音結合文字例

テキスト

サンプルテキスト

《訳》 ヌワラ(キャンディー)時代の前にドラヴィダ語の影響を受けた本として『Sidatsaňgarāva』を挙げることができよう。この本ではサンスクリット語やパーリ語からの文法法則などが述べられているがその構成および若干の概念はドラヴィダ文学からもとられている。
出典:Gair (2013) [2]

テキスト入力

ユニコード

シンハラ文字のユニコードでの収録位置は U+0D80..U+0DFF である。

文字表示テスト

シンハラ文字フォントは,通常,Windows OS に実装されている(Iskoola Pota, Nirmala UI)。その他のフォントはSALRCを参照。ただし,フりーのフォントを含め,一部のフォントでは,子音結合文字を合成する際に不都合が生じるものもある。

正しい表示お使いのコンピュータでは
සිංහල

入力方法

シンハラ語用キーボードを設定すると,タスクバーにはシンハラ語を表す「SI」が表示される。仮想キーボードおよび入力方法については 多言語環境の設定 を参照。子音結合文字の入力方法は,最初の単独子音字に,AL-LAKUNA(子音のみの音を表すための記号,U+0DCA)を付け,二番目の子音字を続ける。

関連リンク・参考文献

[最終更新 2014/04/05]