nƂΑ
言語学者・文化人類学者などの専門家と、「ことば」に関心を持つ一般市民が「ことば」に関する情報を発信!
j[
悤

【地球ことば村・世界言語博物館】

NPO(特定非営利活動)法人
〒153-0043
東京都目黒区東山2-9-24-5F
TEL:03-5798-2828
http://chikyukotobamura.org
info@chikyukotobamura.org

世界の文字

グプタ文字


グプタ文字(Gupta)は,ブラーフミー文字の一種で,4 世紀から 6 世紀にかけて繁栄した北インドの王朝グプタ朝で用いられていた文字。6 世紀以降,グプタ朝の衰退と分裂に伴い,文字もシッダマートリカー文字,ナーガリー文字等に分裂・派生していくことになるので,グプタ文字はちょうど,そうした北インド系の文字の直接の祖と言える位置づけになる。

グプタ文字は,これ以降に派生していく様々なインド系文字とは異なり,いまだ「ブラーフミー文字」と呼び得るほどに,その原型をちゃんと留めている。したがって,紀元前 5 世紀前後にアラム文字を転用する形で生まれ,マウリヤ朝でアショーカ王碑文などにも使われたブラーフミー文字が,インドにおいては,600 年以上 1000 年近くに渡ってほぼそのままの形で,保存・継承・使用されてきたことになる。

そんなブラーフミー文字の一種に過ぎないグプタ文字が,なぜわざわざ特筆されるのかというと,グプタ朝においては,バラモン教(ヒンドゥー教)や法典,文学,科学にまつわる文献の内容的進歩や編纂によって,文献・文字資料が大量に残されているという点と,ちょうどこの直後に,このグプタ朝・グプタ文字の成果を基盤としつつ、北インド系文字が様々に分裂・派生していくことになる,その直前の「末期・晩期ブラーフミー文字」に相当する,「橋渡し・転換点」としての時代性・歴史的立ち位置ゆえである。(→ Wikipedia グプタ文字)

グプタ文字構成

グプタ文字見本

(→ Jensen)  

関連リンク

[最終更新 2017/04/20]