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【地球ことば村・世界言語博物館】

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世界の文字

ナンディナーガリー文字


ナンディナーガリー文字(Nandinagari)は、ブラーフミー文字に由来するナーガリー系文字で 7 世紀に登場し,19 世紀まで,主にサンスクリット語の写本や碑文に用いられた。

6 世紀に成立したとされるシッダマートリカー文字(日本にも仏教の伝来と共に悉曇文字として伝えられた)は,北インドの多くの地方でおよそ 9 世紀まで用いられ続けるが,8 世紀には,実はその文字を生み出した北インド西部の地で,シッダマートリカー文字自体がさらに発達してナーガリー文字(デーヴァナーガリー文字「神のナーガリー」)が生み出されている。ナーガリー文字とシッダマートリカー文字の違いは,まず第一に,ナーガリー文字では縦線頭部の三角が横線となって伸びて,しばしば字体分の幅を持つようになったことである。また,ナーガリー文字では縦線が直立するようになったこと,そしてさらに過度の装飾性が省かれて,字体が比較的安定した形になったことである。

このナーガリー文字は,8 世紀に生み出されるとすぐにデカンや南インドにも取り入れられて,ラーシュトラクータ朝の刻文やチョーラ朝ナーガリー貨幣に用いられたりしている。なお,デカンに取り入れられたナーガリー文字は,ヴィジャヤナガル朝(14 ~ 17 世紀)にもサンスクリット語で書かれた刻文に用いられ,とくにナンディナーガリー文字という与えられている。これは「シヴァ神あるいはヴィシュヌ神の町の(文字)」の意味である。(→ 辛島)

文字構成

ナンディナーガリー文字とデーヴァナーガリー文字はは非常に近く、多くの類似点を共有するが、ナンディナーガリー文字には,各文字や単語の上に付くシローレーカーと呼ばれる横線が付かない。

文字見本

Pendekalu Plates of Veṅkaṭapatirāya. Śaka 1518 (A.D. 1596/1597) (→ Visalakshy)

関連リンク・参考文献

[最終更新 2017/05/20]