nƂΑ
言語学者・文化人類学者などの専門家と、「ことば」に関心を持つ一般市民が「ことば」に関する情報を発信!
j[
悤

【地球ことば村・世界言語博物館】

NPO(特定非営利活動)法人
〒153-0043
東京都目黒区東山2-9-24-5F

http://chikyukotobamura.org
info@chikyukotobamura.org

世界の文字

パシュトー文字 英 Pashto characters


アフガニスタンとパキスタン西北辺境に住むパシュトゥーン族がこの文字を使用し,パシュトー語を表記する。この文字がいつから使われたかは確かではないが,13 世紀の写本断片の存在が確認されている。

文字構成

パシュトー文字は,ペルシア文字 32 にパシュトー語に固有の子音を表記するために新たに考案された 8 子音字の,計 40 字からなる。下記アルファベット表のうち,赤字で示した 8 文字はパシュトー語に固有の音素の表記に用いられる。また,青字で示した 10 文字は,アラビア語・ペルシア語起源の語に用いられる。アフガニスタンの文法家はこれらを別表にして記し,ʼarabi huruf عربى حورف 「アラビア文字」と称する。これら以外の文字は, ʼasli huruf اصلى حورف 「基本文字」あるいは sahih huruf صحيح حورف 「正しい文字」と呼ばれている。[表: 縄田 p.725]

パシュトー文字表

母音音素の表記

母音表記と文字の関係はつぎの通りである。[縄田 p.726]

数字

数字は,ペルシア文字に同じく,左から右に書かれ読まれる。

パシュトー語テキスト

世界人権宣言 [出典]

Khayr ul-Bayān Nastaliq in 1651 (Wikipedia)

Khayr al-Bayān in 1651 [Selbst erstellt / Public Domain / 出典]

関連リンク・参考文献

[最終更新 2022/03/23]