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【地球ことば村・世界言語博物館】

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世界の文字

シデ文字 英 Sidetic alphabet

シデ(Side)は,小アジア南部パンフェリヤ(Pamphylia)の地中海に面した都市である。20 世紀に入って,この地から未知の文字で書かれた若干の碑文が発見され,これを「シデ文字」と呼ぶ。この文字の起源は,他の小アジア系アルファベットと同じように,フェニキア・ギリシア文字に直接由来するとする見方が有力である。この文字で書かれた言語についても正確なところは不明であるが,前 2 千年紀に小アジア南部で話されていた印欧アナトリア語の一派であるルウィ語の末裔である可能性がきわめて高い。

文字構成

これまでの資料によって知られるシデ文字は,貨幣上に現れる文字を含め,全部で 26 文字からなっている。このうち,16 個の文字については,その音価がほぼ確定している。すなわち,母音 a,e,i,o; 半母音 w,j; 鼻音 m,n; 流音 l,r; 摩擦音 s; 閉鎖音 t,d,θ,p,g である。残りの文字については,学者によって解釈が分かれるか,あるいは未定である。下記文字表中 * を付した字形は,貨幣に現れる文字を示す。

文字資料

知られているシデ文字の資料は,6 個の碑文と 17 個の貨幣の刻銘があるだけである。碑文資料は,最初の 1914 年と 2 度目の 1949 年に発見された 2 つの碑文がギリシア語との 2 言語併用碑文で,1 つは 1 行 17 字,他は 1 行 32 字のシデ文字テキストをそれぞれ含んでいる。→ 図 Die sidetische Schrift

2言語併用碑文

上段がシデ文字,下段がギリシア語。 → 松本

参考サイト

[最終更新 2018/10/20]